SSHでサーバをリモート操作するなら「Byobu」を活用しよう
昨今はサーバはデータセンターに設置するかクラウド等を使い、手元にサーバ機器があるような事は少なくなりました。その為、SSHでのネットワークを利用してのリモート操作が主流です。
しかし、サーバのリモート管理には安定したネットワーク環境が必要となります。
もし、サーバの設定作業中に回線切断され、設定が中途半端な状態に陥り、正常に動作しなくなる何て事もあるかもしれません。
また、サーバトラブル発生時に外出先からという場合も、安定したネットワーク環境が確保できるとは限りません。
このような場合に「Byobu」を使えば、不意な回線切断等が発生しても、再接続すれば作業の続きから再開できます。
簡単な例題を使用して、切断しても復帰が可能なのを紹介いたします。
SSHクライアントにて、サーバにSSH接続します。
そして、「byobu」コマンドを実行します。
そうすると、下部に操作・ステータスバーのようなものが表示されます。
この状態で現状のSSH接続してるこのターミナルはbyobu管理下になります。
無限ループで数字をカウントし、表示するシェルを実行します。
ターミナル画面にはカウントアップされた数字が順次表示されます。
この状態でこのSSH接続を強制的に切断します。
切断後、再接続し、再度「byobu」コマンドを実行すると、あら不思議、切断前に実行していたコマンドがまだ実行中で結果が表示されます。
このように、実行中の作業がそのまま引き継ぐ事が可能となり、回線が不安定な場所からでも安心してリモート作業が出来るようになります。(これは簡単な例題での紹介です)
特に実行時間が長時間になるデータコピーやバッチ処理の最中に、これを使うことにより、中断され、再度最初からというリスクが最小限に抑えられる事になります。
最近のLinuxのOSならほぼ標準でインストールされていると思われます。
Ubuntu Serverなら18.0以降のバージョンには標準インストールされています。
リモートサーバ(VPSやクラウドサーバ)管理に一度使ってみてください。